歴史・文化

坂門一言(さかとひとこと)
神社

大野の人々を厄災から守る
由緒ある古き社

醍醐天皇の命により編纂された「延喜式」神名帳に収録されている「式内社」であり、一定の勢力として大和政権に認知されていた、古い由緒を持つ神社。御祭神は、「坂田大跨命」と「一言主命」の2柱である。坂田大跨命は継体天皇の妃・廣媛の父親(つまり義父)で、一説によれば、廣媛は足羽神社に関係するとも言われており、足羽荘との交流の中で坂門の地に祀られたと考えられている。一言主命は言霊の神様で、日本は言霊の力によって守られていると万葉集に書かれてあるのを見ると、坂門は「境」「検問としての門」が地名の起こりと考えることができるので、郡境に位置する場に強力な言霊神を祀って、大野盆地を外敵(怨霊や疫病)から護っていたと言える。

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