歴史・文化

蓮如上人(れんにょしょうにん)
の碑

はるか昔に詠んだとされる
蓮如上人の歌碑

勝山での布教を平泉寺僧徒に妨害された蓮如上人が、上丁に一晩宿泊した際に蓮如が詠んだ歌が「ようろとは、文字に書けばちょうのなり。かんな無き故、信者稀なり」(上丁の村民は文化が未熟だから、仏教のことは分からないのではないか。正しく仏教を理解する信者も少ない)と嘆いている歌である。この歌への返歌が「無量却(むりょうこう)かんな、大工に騙されて、今はお慈悲で、荒木そのまま」(確かに私たちはこれまでの間違った権威に染まっておりましたが、仏様のお慈悲により、今まさに蓮如上人がこの地にいらっしゃるという得難い機会を得ました。私たちは新木のように無垢な心であなたのご説法を聞くことができます)と返す。これを聞いた蓮如は大いに感心し、その晩村民に対して熱心に説法を行ったとのことである。 昭和10年頃、定期的に京都西本願寺から歴史家の説法師が説教に来ており、京都西本山の古文書を調べるうちに上記のような歌の存在に気づき、この歌碑の建立にいたった。

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